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更新日:2024年3月11日
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明治33(1900)年発行
One23Vol.43(2021冬号)掲載
「風俗画報」とは、明治22年に創刊された日本初のグラフィック雑誌です。日本画や写真を豊富に取り入れて、江戸・明治・大正時代の日常生活・出来事・世相等を紹介しています。今回は、明治33年に発行された風俗画報(第二百四号)をみていきましょう。
明治32年につくられた浅草水族館を紹介しています。
この水族館は、浅草公園内につくられた日本初の「私設水族館」です。外観は洋風木造で造られ、屋上には「AQUARIUM」の看板も設置されていました。館内には大小11個の水槽が置かれ、「いなだ」「ねこざめ」「きんちゃくだい」など、様々な魚介類が展示されていました。大人1名金5銭、子供(10歳以下)は金3銭で観覧することができ、一日平均3,000名ほどの来館があったそうです。現在は残念ながら閉館しています。
浅草公園水族館
本書には、「東京大相撲の成績」の項目もあり、勝敗についてはもちろん、決まり手についてもイラストを描くなど分かりやすく説明されていました。下記の文章とイラストが、実際に風俗画報に掲載されていたものです。本文には「その景気甚たよく。群客日観棚に充満し。」と記されており、相撲の人気がうかがえます。
「小錦と出來山 錦は左を差し寄倒して勝」
「利根川と當(あた)り矢 利根川に當り矢は烈しく突張り當り矢の勝」
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